MENU

デ・ステファニ

文豪ヘミングウェイゆかりのワイナリー「デ・ステファニ」

1624年に記された公式文書によると、デ・ステファニ家はヴェネトのレフロントロにあった小さな村にその起源を持ちます。19世紀後半、ヴァレリアーノ・デ・ステファニによってトレヴィーゾの丘陵地帯でワイナリーを創業。
1960年代に、三代目当主ティッツィアーノはワイナリーをアドリア海にほど近いピアーヴェ川沿いに移転しました。
現在はフォッサルタ・ディ・ピアーヴェ、モナスティエール、レフロントロの3カ所で約40haの畑を所有しています。

ドロミテ由来の豊かな粘土質土壌がエレガントなスタイルのワインをもたらす

ピアーヴェ川近くのフォッサルタは、ドロミテ山塊と暖かい風をもたらすアドリア海にはさまれ、寒暖の差をもたらします。またこの地の土壌は、ドロミテ由来の豊かなミネラルを多く含む堆積土で造られる石灰を多く含む粘土質土壌によって構成されています。これは「カラント(Caranto)」と呼ばれるヴェネチア平野特有の土壌で、この土地にデ・ステファニは三つの異なる区画を所有しています。



Colvendrame® Estate
ワイン造りを始めた1800年代から所有。標高300mの丘に位置。石灰質を多く含む豊かな粘土質土壌で、昼夜の寒暖差が大きく、リッチなワインを造るのに最適なブドウが栽培。



Le Ronche® Estate
ヴェネツィア北東部にある区画は、アドリア海からわずか10kmに位置します。海風とピアーヴェ川から吹く風に晒され、豊かな粘土質の土壌も相まって非常に複雑なワインになります。



Pra’ Longo® Estate
「Le Ronche®」から2kmほど離れた場所に位置し、昼夜の寒暖差が大きい粘土質土壌は「Le Ronche®」同様に伝統的なワイン造りにかかせない力強いブドウを生み出します。


醸造にあたっては防腐剤や亜硫酸を使わずに天然酵母で発酵。熟成の樽は仏アリエ県トロンセ産のバリック(225ℓ)を使います。瓶詰時の亜硫酸添加も最小限に抑えます。添加するSO2は40mg/L以下で、残留するSO2の数値は、ほぼすべてのワインでEUのオーガニック認定基準を下回ります。また、動物性原料を一切使用しないヴィーガンでもあります。土着品種と国際品種を、それぞれの特性に最も適した区画・畑で、最も適した方法で栽培。伝統的手法と最新の技術を駆使し、プロセッコからスティルワイン、甘口のデザートワインまですべて、一切の妥協をせずに作り上げる彼のスタイルは、まったく雑味のないエレガントなワインに顕著に表れています。天候不順などでブドウの生育がおもわしくない年には、収量を極限まで落としてワインのクオリティを保ちます。場合によってはいくつかのワインを造らないこともあります。また、ワイン造りによる環境への影響を配慮し、現在ワイナリーで使用する電気はすべてソーラーパネルによる自家発電でまかなっています。


「ワイン造りを始めた曽祖父ヴァレリアーノは、土壌を見る力が優れていて、新しい畑を開墾していった。ワインをよりアーティスティックなスタイルへと変化させた祖母アンジェリーナは、デ・ステファニ家にとって大切な家訓を残した。それは『絶対に妥協しない』ということ。出来の悪いワインを造るくらいならすべてのブドウを諦めなさいと言われ、私は今もそれを実践している」(Alessandro De Stefani