デイリーワインや中価格帯（2,000円～5,000円）ワインは、飲み頃の状態で販売されていますので、ご家庭での長期保存はお勧めしませんが、保存する場合は下記にご注意際ください。
● 涼しく、多湿な場所に保管して、エアコンの風によるコルク栓の乾燥にご注意ください。
● 日光が当たらない場所に保管してください。
● 振動をさけ、においの強いものと一緒に保管しないでください。
● ラベルを上に向けて、横に寝かしてください。ネジ式のスクリューキャップのワインは横に寝かす必要はありません。

一般的にスパークリングワイン（シャンパンやスプマンテなど）は6～8℃、早飲み型白ワインは6～12℃、熟成型白ワインは10～14℃、軽めの赤ワインは12～14℃、重めの赤ワインは16～20℃、甘口ワインは6～8℃です。

ワイングラスの種類は数多くありますが、一般的にふくよかなワインはバルーン型、スリムなワインはチューリップ型が良いとされています。
お手入れについては、油分などの汚れが目立つ時には、家庭用の中性洗剤をやわらかいスポンジにふくませて洗ってください。汚れがひどくなければ、45℃程度のお湯で洗えば、洗剤なしでも大抵の汚れを落とすことができます。

デイリーワインと中価格帯（2,000円～5,000円）ワインは飲み頃の状態で販売されていますので、すぐに飲んで美味しいワインがほとんどです。高級ワインは保管によって瓶内熟成するものも多いので、ヴィンテージチャートなどでそれぞれのワインの飲み頃をチェックするのもお勧めです。

以下のような状態が見れれたら、不良の可能性がありあます。
●コルク臭とよばれる品質不良が一番多いケースで、これはコルクの成形過程で発生した菌類に汚染されたコルクのために、ワインにカビ臭く、湿った段ボールのような臭いが発生します。
●瓶口からワインが染み出ている場合は、保管時に高温にさらされたため膨張して、ワインが染み出た可能性がありますので、注意が必要です。

【このような状態は不良ではありません】
ワインのビンの中にカスのようなものが浮遊していたり、固い結晶が付着していることがあります。カスのようなものは、ワインの澱（おり）で、どのワインでも発生する可能性があり、特に赤ワインは色素やタンニン、ポリフェノールが徐々に結合して、沈殿したり浮遊したりすることがありますが、これはワインの成分由来のもので、品質不良ではありません。又、固い結晶は、酒石（しゅせき）といい、ワインの中の酒石酸という酸味成分が低温などの環境変化により結晶したもので、赤ワインではルビーのような赤い結晶、赤黒い枝状や砂状などになり、白ワインでは白い沈殿や、透明な結晶になります。この酒石もワイン成分由来の自然なもので、飲んでも害はありません。