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ゴルゴ

クストーザ/バルドリーノを代表する生産者「ゴルゴ」

ヴェローナの南西、ヴェネト州ソンマカンパーニャに属する分離集落クストーザは 19 世紀のイタリア独立戦争時には激しい戦乱に巻き込まれた悲しい歴史を持つ場所でもあります。集落のある場所は、氷河期に形成されたモレーン(氷堆石土壌)の丘陵地帯「Colline Moreniche del Garda」末端部の標高約 120m、ティオーネ川の近くに位置します。南の丘を越えるとパダーナ平原が広がり、ジェノバから古代都市アクレイア(フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州ウーディネ県)を結ぶローマ街道「ポストゥミア街道」にもほど近い場所です。
この地で 1973 年に設立されたゴルゴ社は、現在クストーザ DOC エリアを代表する生産者として名を馳せています。設立当時は 22ha だった畑は現在 60ha に広がり、「ビアンコ・クストーザ DOC」と「バルドリーノDOC」の大部分の畑を所有するまでになっています。

クストーザ DOC エリアの資質は素晴らしく、特に白ワインのクオリティーは同じヴェネト西部のソアーヴェにも引けを取りません。小石や小さな岩、腐植土、酸性のシルト岩などから構成される土壌では、ガルガネガやトレッビアーノを中心に様々な品種が栽培されています。ソアーヴェエリアより温暖ですが、ガルダ湖の影響により昼夜の寒暖差が激しく、良い白ワインの必須条件である「良い酸」を生み出します。
ワイナリーはオーナーであるロベルタ・ブリコロを中心に運営されています。すべての畑で伝統的な有機栽培を実施し、認証を得ています。そしてそれを守り続けていくためにはコストは惜しみません。当然収穫は手摘みによって行われます。ステンレスタンクで発酵・熟成をし、マロラクティック発酵は行わないシンプルな造りのワインですが、土地の持つダイナミックな個性やブドウ品種の特性を発揮したワインを造ります。